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なめたらいかんぜよ


秋の気配を感じるこのごろ、ご近所のおっちゃんこと“お頭”(←‘お頭’の“お頭”)に「イノシシ食べますか?(屠畜行為も含め)」と尋ねられる機会が増えてきたので、冷凍庫に未だある、冬のシカ肉とシシ肉を消化しきれない我が家は、減らす努力を始めています。
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これがなかなか減らないのんです。

やっぱり、ジビエは直ぐに食べるのが美味しいと思います。
ミンチ用の器具が欲しくなってきました。

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さて、ここからが本題です。


家の改築工事熱が上がっている秋の我が家ですが、年に1回くらい、あるんですよね。
夢中になっている時に限って「怪我」が…。

teneteneではなく‘お頭’が…。


そう、2階でPCに向っている時のこと。
1階で土間壁を解体している‘お頭’が2階に向って何か言葉を発したんです。

何を言っているか言葉がはっきり聞こえないのですが、声のトーンから「何か怪我をしたらしい」様子が伝わってきたのです。

心配になって1階へ降りてみると、左手を上に高く挙げた‘お頭’が「指をカッターで切った」と、やっちゃった…という顔で痛そうにしていまして。

そこまでならあまり心配もしないのですが、続けて「病院行かなきゃかな」と、滅多にそういうことを言わない‘お頭’が「病院」と言うので、ちょっとドキッとして、指を見ると切り口は小さい。

そのあとに「錆びていたんだよねカッター」と言うので、痛いところ申し訳ないが‘お頭’の傷口を洗いながらじっくり見せてもらうことにしたのです。
血が出ないように、しゃがんでもらい、手を心臓より高くして流しで水を掛けながら消毒液で洗い流すと入り口は小さいけれど奥が深そう。

う〜〜〜〜ん。

ここで悩むのは病院へ行くかいかないかの判断。

血はあまり出ていないので、血管を傷つけた様子はなく、でもキズは深い。
このままでも治りそうだけれど‘お頭’は直ぐに動くのでキズが何度も開いて治り難い可能性があるし化膿したら大変!
錆びたカッターというのが恐い。

でも何よりも不安にさせるのは‘お頭’の直感の「病院に…」という言葉。
この直感は響きました。


ここで、↑考えていることを口にしたら‘お頭’は「やっぱり大丈夫」と言い出しかねないのでteneteneは黙って応急処置をし、とりあえず笑われてもいいから病院に連れて行くことにしたのです。

ところで、我が家は1階の作業場と2階にそれぞれ救急箱を常備していますが、1階の作業場の救急箱に埃が被っていて↓ケースを開けることが出来ない!
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これじゃ救急箱の意味がない。
反省…。

そんなわけで2階でガーゼとテープを取りに行き、止血だけして直ぐに剥がせる状態で病院へ!



午後の病院は静かで、受付で用件を言うと「外科の先生が今手術中なんです」と返事が。

ついていないな…と思っていると看護士さんが2名やってきてキズをチェック。
大げさに思われると恥ずかしいので「錆びたカッター」で破傷風が心配な旨を伝えると、看護士さんがキズを見ながらブツブツと「白いの見えるね」「うん、見える」とか言っているのが聞こえてきて、大げさでもないのかな?と、ちょっと不安になりつつ、でも整形外科の先生に診てもらえることになったので、少し安堵して待合室で待っていました。
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その後、レントゲンをとり、麻酔のアレルギーチェックを済ませ診察室へ。

「縫うかもね」と、入る前に言うと「いやいや、縫わなくていいよ」と、何言っているの?という顔でひとり診察室へ入った‘お頭’が出て来たのは45分後。

麻酔のせいか、少し顔が赤かったけれど、ほっとした様子。

指には包帯がぐるぐる。
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「腱が切れてたって」と‘お頭’。

え!

え〜〜〜〜〜っ!なtenetene。

外科の先生じゃなくてアンラッキーと思っていたけれど、整形外科の先生で実は超ラッキー?だった?!のです。

しかも、整形外科の先生は、かつて‘お頭’が頸椎打撲の時にお世話になった、すっごく感じのいい人徳あるお医者様!
本当によかったのです。

「うん、センセイも‘良かった、本当に俺(整形外科)で良かったよ’って言ってたよ」と「外科だと普通は中まで診ないで閉じちゃうよ」と‘お頭’全面の信頼を寄せている先生だけあってさすがなのです。

やっぱりあの時の「病院へ…」という直感はそういうことだったのか…と、連れて来て良かったと思いました。

看護士さんも「キズ口を縫合すれば…と考えていましたが、本当に良かったです」と、まさかの切り傷にそんな事があろうとは、という様子で、良かった良かったの大合唱。
こちらはもう、感謝しきりだったのです。

teneteneはシカやイノシシを捌いていたときの「アレ」か…。と、実にリアル。
腱って重要、本当に良かった。

その晩、お風呂に入る時に包帯を取ると、金具で指が固定されていて
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思わず「しばらくギターは弾けないね。」と言うと、すかさずギターを抱えながら映画「パリテキサス」のテーマを弾く‘お頭’。
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アルミの金物をうまく利用しての奏法なのです(笑)

笑いも出たし。もう、すっかり安心し大丈夫だなという感じ。

小さいキズと思っていたけれど、本当に病院へ行って良かった。
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全治4週間だからしばらくはお家の改修工事はお預けですが、これもきっと「休みなさい」ってことかということで。

とりあえず、よかった。

大事に至らなくてよかった。

ね‘お頭’。
by tene-tene | 2015-09-19 20:45 | できごと

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