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数年分の汗


台風の影響で、昨夜は風が『びゅーびゅー』だった桃の国ですが、清々しい朝を迎えました。
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写真:我が家でサン=ビクトワールと呼んでいる(くすっ;似てないけど)近所のシンボル。


さて、家づくりのこと。

「水まわりをどうするか…」悩みながらも、30日の期日は着実に迫っているわけで…。
我々は頭でイメージし、悩みながらも黙々と手を動かしていました。

まずは解体あるのみ!
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数ある部屋のなかから、手をつけたのは、住むために必要な台所。

もうすでに現在の様子をアップしているのでおおよそイメージは伝わるかとは思いますが、この時点ではまだどうするか決まっていなかったのです。
図面が残っておらず、壁や天井を撤去しながら、柱の位置など構造を理解する必要がありました。
そこから抜いていい壁、柱、意匠として残す柱、レイアウトなどを窓から見える景色等を参考に決めていきます。
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強度計算は‘お頭’にお任せ状態でした(苦笑;)

teneteneは2階の、今のうちにしておいた方が良い、埃の出る作業をしていました。
2階の埃は下へ、1階へと確実に落ちて行きますから…完成してからじゃ遅いのです。
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特に、吹き抜けにする事になったキッチンの真上の2部屋は、重要です。
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力がいる作業や、危険な作業は‘お頭’にお願いしながらも、徐々に解体のコツを憶えていきました。
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この頃は空間がイメージ出来ていたので、かなりパワフルでしたが、ここまでが大変でした。
大変だと写真も撮る気にもならないもので‘お頭’もteneteneもその時の写真がありません。
とにかく、1階の痛み具合がひどく「骨組みと外壁以外はほとんど全て使えない」とわかった時、これが一番ショックでした。
おまけに連日暑かったですしね…。

でも、諦めずにがんばりましたよ!
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そうそう、苦手な砂壁(せんい壁)も剥がしました。
刷毛に水分(カビ予防も兼ねて薄い塩素水にしました)を含ませて壁を湿らせたら、コテでそっと剥がして行く作業。これが1面あたり約1時間かかり、水分がすぐに蒸発するから結構大変…。
剥がした砂壁面はざっと32面!2階は外気温よりも暑く、よくやったものだと自画自賛ですが、身体の為にも動き、汗をかく作業は必要で、日々だくだくの汗をかきまくっていました(笑)。
*このおかげでかなり代謝が良くなりました。
砂壁の下地である土壁は調湿効果もあるのでそのまま残します。

ただ、失敗もあります。
この頃‘お頭’は1階の天井にPBを貼る、仕上げに影響する作業を行っていましたが、疲れがピークに達した2階作業中のteneteneが、不注意から塩素の入ったバケツの水をひっくり返してしまったのです(叫)
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写真:若干滲み跡が残る梁

当時‘お頭’は留守で、下で風呂工事をしていた工務店さんが「水が漏って来ているぞ!」と、叫んだため、1階まで壁伝いで水が滴ったことが発覚!(この頃には外注工事が始まっていました)
この時は‘お頭’に何て言っていいか…。本当にショックだろうと思って泣きそうでした。
‘お頭’はこんな時だからこそ、やさしく許してくれましたが、自己嫌悪でなかなか立ち直れませんでした。

そんな‘お頭’も、工務店さんの職人さんもまた、暑さでヘトヘトで、‘お頭’が除けておいた消火器を職人さんが気付かずに倒して部屋中ピンクの粉だらけになったこともありました。
(こういうのって、負の連鎖って言うのでしょうか??ドキドキ)

あの時が疲労のピーク?
あっ、いやいや、まだまだピークのまま、このあとも持続するのです。
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ただ撤去するだけでなく、釘を抜いて、木も寸法をあわせてまとめた上で、焼却場へ持ち込むまでが、撤去一連の作業。
分別ゴミも自治体の決まりに準じてそれぞれに…。

セルフって、手間がかかります。
「もう、このリニュアルが一生で最後!」だからこそ、できることです。

<つづく>
by tene-tene | 2013-09-26 11:49 | 家づくり

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